カテゴリー: 小説

  • 地雷グリコ

    地雷グリコ

    作者:青崎有吾

    読書期間:2025/01/01 〜 2025/01/01

    出版社:KADOKAWA

    ネタバレ:注意!

    高校生が主人公の小説。賭け事 x 青春 x 友情。ジャンルで言うと漫画のカイジやライアーゲームに似てるとも言える。ただし、この小説では誰も死なないし大怪我なんかもしない。

    子供の時から、大人になっても、トランプ、ボードゲーム、ファミコン、スマホのゲーム、野球、ゴルフ、など人間は色んなゲームに興じる。この小説では高校生が大事な何かをかけて様々なゲームで対戦する。ゲームは既存のゲーム(グリコ、だるまさんが転んだ等)をアレンジしたオリジナリティあふれるものとなっている。かける何かは文化祭の時の出店場所や、生徒会への入会拒否や、更にそれ以上の事柄。

    タイトルの「地雷グリコ」は最初のエピソードで出てくる。
    じゃんけんして、グーで勝ったらグリコの3歩、チョキで勝ったらチヨコレイトの6歩、パーで勝ったらパイナツプルの6歩分進んで、最終的に目的地に速く着いた方の勝ちというゲーム。恐らく子供の頃に多くの人がやったであろうおなじみのゲーム。

    作中ではこれにルールを追加して45段ほどある階段で行う。先に上まで登りきったほうが勝ち。追加されたルールは任意の場所に3個爆弾を仕掛けることが出来る。それを踏んだら10段下がるというルール。もちろん本物の爆弾ではないルール上の呼び名(作中ではもっと複雑)。

    この「地雷グリコ」で高1の主人公が勝利したことで、いろいろなゲームに巻き込まれていく。ゲームをする中で、主人公の考えや過去の友人関係、こだわりなどが明らかにされる。最終的には高校対抗戦まで駆り出されることになる。

    演技、駆け引き、騙し合いなど、およそ高校生とは思えない戦いが繰り広げられる。主人公は相手がどのような生存戦略で行きていこうとしてるかという観点で周りの人間を判断していく。それはそれで合理的にも思えるが寂しい気もする。

    2025年版このミステリーがすごい!の国内編一位のミステリー小説。2024年に書かれた小説。

    話題になった時は面白いのか疑問だった。読みやすくて面白い。もっと数学勉強しとけば更に面白かったろうな。