カテゴリー: ジェンダー

  • 8割の人は自分の声が嫌い

    作者:山崎広子

    読書期間:2025/01/04 〜 2025/01/12

    出版社:角川SSC新書

    この本に興味を持ったのは社会と声の関係を書いてたから。

    声も社会的に規定されているって事を作者が言っていたので読んでみた。

    第五章が「社会と声 生きにくさの正体」というタイトルになっている。

    日本人の女性は1970年代までは、バリバリ声が高くて、その後1980年代以降キャリアウーマンがもてはやされると、ぐっと低くなり、また最近は高くなっているとのこと。日本人の女性の声は常に地声よりは3〜5度高く、この事は先進国の女性では珍しいとのこと。この背景には、儒教の受容以来の男尊女卑的な社会の価値観が無意識的に内面化されており、幼少の頃からそういう声を出すように社会化されているので、そのようになると考えられるようだ。

    確かに、アニメ声とか可愛い声が好きなおじさんたちは沢山いるし、それに癒やしを求める人も周りにいる、キモいなって思う。女性の声も社会の価値観によって規定される、もっと言えばジェンダー差別を基礎に出来てるって言う指摘は耳に痛いものだった。

    他の章は、発生やホントの自分の声を訓練により見つけ習得し、そうすると自信が付いて人生変わる。良いスパイラルが実現するみたいなことが書いてある。

    ケネディとかニクソンとか、学校の先生がボイトレすることで学級崩壊を食い止め、いい学級にした等の例も出してる。

    第五章は面白かったが、参考文献も統計的なデータも一つも載ってないし眉唾に感じないでもない。