作者:長谷川まりる
読書期間:2025/01/12 〜 2025/01/19
出版社:くもん出版
ネタバレ:注意!!!

タイトルからはどんな話か想像つかなかった。
児童文学なので、読んでるとあらすじの予想は付く。
冒頭、高校生のヒロは杉森くんを殺すことにしたと、兄のミトさんに告げる。
ミトさんも特に否定せずに受け入れて、アドバイスをする。
杉森くんって誰でなんで殺すんだろう、杉森くんにいじめ
られたり、酷いことされてたのかなと思う。
読み進めるうちに、杉森くんを殺す理由を、ヒロは幾つも考えていく。
同時に高校の同級生や、中学の同級生との交流が描かれる中で、
なんかヒロが変なことも分かる。
杉森くんは杉森百花、ヒロは広瀬結愛という名前の女の子。
杉森くんとヒロは小学生からの親友。
杉森くんは中学に上がってから現実に馴染めず、自身もヒロも
傷つけて孤立し不登校になる。
心の底では杉森くんを大事に思うヒロも、杉森くんとの関係に
耐えられなくなり、距離を取るようになる。
杉森くんは死んでしまう。
杉森くんがまさか死んでしまうとは思ってなかったヒロは、悔恨
と自責の念を抱えたまま高校生になる。
ヒロは美術部で物語の途中から木彫りの動物やいろんなものを
沢山作っていく。
傷ついたり悔恨の心をなにか作ることで癒そうとしてるのだろうか。
近しい人が自死を選んだ場合、悔恨と自責の念に囚われる。
なんであの時こうしなかったんだろうかとか、なんで気づか
なかったんだろう、自分のせいだなど。
そこからどうやって回復するのだろうか。
帯にある通りに、傷ついた心の再生を描く物語です。